先日、日高町中央公民館で環境を考える「お話しの会」が開かれた。講師は大阪府門真市出身の環境活動家谷口貴久さん(32)で、世界規模で起こっている問題について説明した。「南極で今年になって20度を超える気温が観測され、北極では今年6月20日に38度の気温となった」などと語った。アメリカのカリフォルニア州でも今年8月16日に54・4度という記録的な暑さとなったほか、オーストラリアでは高温で油が多く含まれるユーカリの木が燃え出して各地で森林火災が発生していることも映像を通じて紹介。「このまま対策を行わなかったら50年後には温暖化の被害が甚大になることが予想される」と警鐘を鳴らした。

 原因は二酸化炭素が増えていることと言われている。これには懐疑的な見方をする説もあるが、科学者の多くが二酸化炭素の増加が原因としているという。それが正しければ生活を見直し、二酸化炭素を減らす方法が必要となる。谷口さんは▽できるだけ公共交通機関を使って移動すること▽省エネを心がけること――など身近で取り組める対策から始めるように勧めた。

 環境問題は人間が引き起こしたことが大半だ。化石燃料の使用による二酸化炭素の増加のほか、森林伐採、河川や海洋の汚染など。飛行機や車を造り出し、住宅や高層ビルを建設し、人間が便利さを追求し続けた結果でもある。

 環境問題が言われ始めて久しい。10年ほど前に取材した講演会では、その時の講師が「人間の生活は飛躍的に便利になった。しかし、それが本当の豊かさなのか。人間はこれ以上、何を求めるのか」と語った。その言葉が今も鮮明に脳裏に残っている。(雄)