NEXCO西日本の湯浅御坊道路・阪和自動車道4車線化事業で行われている御坊市野口―塩屋町北塩屋間の工事で27日、野口―熊野間の御坊トンネル(延長357㍍)が貫通した。

 御坊トンネルは、「阪和自動車道御坊トンネル他1トンネル工事」(総工事延長3030㍍、工期=2018年10月26日~21年4月12日、施工=株式会社安藤・間)で、火薬を使った発破掘削によって熊野側から着手。この日、多くの作業員が見守るなか、重機で打撃を加えると、野口側からの光がトンネル内に差し込んだ。
 お清めの後、万歳三唱で貫通を祝福。記念撮影し、野口高速4車線化対策委員会の米原史夫委員長は「無事の貫通、とてもめでたい。完成までの無事故無災害を願いたい」と話していた。

 これで、来年12月の完成を目指し、4車線化が進められている有田―印南間はすべてのトンネルが貫通。御坊トンネルの工事は今後、内部の表面にコンクリートを打つ覆工が行われる。

写真=内部から野口側へ貫通した御坊トンネル