御坊市立図書館は毎月、カウンター近くに特集コーナーを設置。今月は「ピンクの本」と「子どもを取り巻く社会問題」がテーマとなっている。

 「ピンクの本」では、内容を問わず背表紙がピンクの本を集めた。7月に「黄色の本」を企画した時は、目を引くためか通常よりも反応がよかったという。その一角だけかわいらしい雰囲気に見えるが、ミステリーあり、時代小説あり、直木賞作家の作品ありと内容はさまざまでバラエティに富んでいる。

 「子どもを取り巻く社会問題」では、いじめ、虐待、ネット犯罪などに関する問題を考察した本などがあり、「虐待された子どもたちの逆襲」(佐藤万作子著)、「死ぬんじゃねーぞ?  いじめられている君はゼッタイ悪くない」(中川翔子著)、「行列のできる児童相談所 子ども虐待を人任せにしない社会と行動のために」(井上景著)など。

 職員の山西真子さんは「ピンクの本は、杉本章子さんの時代小説『春告鳥 女占い十二か月』がオススメ。江戸時代を舞台に、女と占いをテーマにした短編が12編入っています。子どもを取り巻く社会問題では、佐世保で発生した小6同級生殺害事件を遺族の目で書いた『僕とぼく』が読み応えありました」と話している。

写真=さまざまなテーマの本が並ぶ