御坊市湯川町財部の高齢者通所介護施設、ケアビレッジデイサービス歩(あゆみ)では、祭りシーズンに合わせて食堂に乗り子の貼り絵を展示している。

 春の桜、5月の鯉のぼりなど季節を感じる展示を行っており、今回は御坊祭の乗り子。コロナで各地の祭りが神事のみになる中、「少しでも祭りムードを味わってもらいたい」と制作したという。赤いハッピを着て青と赤の隈取もくっきりと、きりりとした勇ましい表情の乗り子に仕上がっている。

 昨年、洋画白玄会会員角田秀太郎さんが下絵を描き利用者の皆で仕上げた四つ太鼓の絵も一緒に飾り、お祭りムード満点。毎年10月には「村祭り」を一緒にうたったり、運動レクリエーションで小さなのぼりを威勢よく持ち上げるなど楽しんでいる。

 食堂に来た利用者のお年寄りは「祭りに来たみたいやなぁ」「乗り子をしてた孫を思い出すよ」「祭りやったら寿司食べなあかんな」など、絵を眺めながら楽しそうに話していた。

写真=乗り子の貼り絵を楽しそうに眺める利用者