大阪府寝屋川市にある摂南大学は、大学とふるさと協定を結んでいる由良町特産のミカンを使った蒸留酒「さつま芋とみかんピールのお酒『初瀬姫(はつせひめ)』」を販売している。

 同大学の課題解決型授業のPBLプロジェクトとして、2017年度から学生のアイデアで商品の開発を始めた。由良町の「ゆらみかん普及会」から提供を受けたミカンの皮(ピール)と地元の寝屋川産のサツマイモを使用。酒造会社の八木酒造(奈良県)と協働開発で仕上げた。

 2年前の11月に初めて仕込みを行い、昨年6月に300㍉㍑入り700本が完成。ミカンの香りがする本格的な蒸留酒が出来上がった。アルコール度数は25度。フルーティーで若い女性も飲みやすい新感覚な味わいで、ロック、湯割り、カクテルなどで楽しめる。

 昨年11月の地元寝屋川の農業まつりで販売したほか、寝屋川市の「ワガヤネヤガワ・ベンチャービジネスコンテスト」では優れた企画としてグランプリを獲得した。300㍉㍑入りで990円(税込み)。

 販売の問い合わせは同大学研究支援・社会連携センター℡072―829―0385。

写真=摂南大が酒造会社と協働で開発した「初瀬姫」