みなべ町を担当して1年4カ月。梅生産農家、梅加工業者と梅がまちの基幹産業であることは全国的に知られているところで、南高梅のブランド力を高め、全国に売り出した先人たち、時代に応じてさらに発展させてきた今を受け継いでいる皆さんの努力のたまものだろう。梅だけでなく、全国ブランドの紀州備長炭、本州最大のアカウミガメの産卵地である千里の浜、それらを継承、または保護する活動を展開する人たち。美しい自然という魅力にとどまらず、町民の熱意やきさくな人柄も大きな魅力の一つだろう。まちづくりは人づくりといわれるように、人があってまちが育つ。
まちを支える梅は今年、過去に例がない大凶作となった。昨年も一昨年の台風の塩害の影響で特に海岸筋では大不作だった。自然が相手だけになかなか対策は難しい。備長炭の原木不足もさることながら、山自体が人工林の放置などで荒れており、対策が急がれている。新型コロナの影響は飲食店をはじめ多くの職種に広がり、経済対策は喫緊の課題だ。地震津波や台風、豪雨など災害対策も進んでいるが、ソフト面を含めてこれで大丈夫ということはない。課題のないまちなどないが、少しでも解消していくのが行政の責任だろう。
町長・町議ダブル選挙が29日に告示される。首長、町議にとっては4年に1度、町民から負託を受けるとき。町議は選挙戦になる公算で、コロナ禍で訴えが聞こえづらくなるかもしれないが、各候補者は自身の考えを少しでも多くの住民に伝える努力をしてもらいたい。有権者も誰がどのような志を持っているのかしっかりと耳を傾け、貴重な一票を投じてほしい。まちをつくるのは町民なのだから。(片)


