御坊日高博覧会(おんぱく)参加プログラム、素人落語会(出石亮太会長)の「一夜限りの素人落語会」が21日、御坊市中央公民館で開かれた。

 昨年のおんぱくから参加している企画で、今回は55人が来場。会員7人が渋い着物姿で順に高座に上がり、扇子などを使って表情豊かに話芸を披露した。

 演目は「まんじゅうこわい」「平林」「ぞろぞろ」「うまや火事」などの古典。老夫婦が店を繁盛させたいとお稲荷さんに参るとご利益があり、1足しかないぞうりが抜いても抜いてもぞろぞろ出てきて何度でも売れるようになった。隣の床屋が「同じようなご利益を」とお参りすると、客のひげをそった途端に新しいひげがぞろぞろ、という落ちに観客は手を打って大笑い。「素人落語」と銘打ちながらも、楽しい語り口で面白く聞かせていた。

写真=古典落語を演じる出演者