県内小学6年生の野球選手による選抜チーム「和歌山中央ジュニア」に、日高地方から4選手がメンバー入りし、12月に兵庫県で開催される大会「夢TAKASAGO Dream Cup」へ向けて燃えている。同大会へ出場するようになって8年目の結成。おととしから2年連続で優勝を飾っており、3連覇を目指して地元選手も活躍を誓っている。

 選抜入りしたのは背番号順に、印南ファイターズの森中大聖(清流小)、村上蒼佑(切目小)、御坊の柴田美音(御坊小)、川辺ウィンスターズの中村汰門(和佐小)の各選手で、チームは2012年に「吉村選抜」として発足。毎年任意の県内小学6年生が集まり、13年から「WAKAYAMA YOSHIMURA選抜」として「夢TAKASAGO Dream Cup」へ出場している。16年に初優勝し、17年は準優勝。18年に和歌山中央ジュニアへチーム名を変更し、昨年2連覇を達成した。

 今年のセレクションには64人の申し込みがあり、8月に紀美野町で開かれた1次で42人を選出。最終2次で24人のメンバーを絞り込み、今月14日からチームで合同練習を行っている。毎週1回、メンバーが集まってレベルアップを図り、県内外の強豪や選抜チームと練習試合で対戦。12月19日から高砂市で開かれる第12回大会へ出場し、高砂市や近隣から32チームが参加予定のトーナメントで3連覇を狙う。

 森中選手は137㌢・33㌔、右投げ両打ちの二塁手で、小技や守備のうまさが武器。村上選手は150㌢・41㌔、右投げ右打ちの遊撃手で、堅守と俊足が光る。柴田選手は147㌢・39㌔、右投げ右打ちの中堅手で、声の大きさが売り。中村選手は154㌢・42㌔、右投げ左打ちの投手で、速球に自信がある。4人は切磋琢磨しながら必死のレギュラー争いを展開。森中選手は「チームが盛り上がるよう元気に声を出し、優勝目指して頑張る」、村上選手は「無失策と確実なプレーを心がけ、レギュラーを獲って優勝する」、柴田選手は「しっかり声を出し、3連覇に向けてチーム一丸となって頑張る」、中村選手は「優勝を目指して、投打でチームに貢献できるように頑張りたい」とそれぞれ意気込んでおり、代表の岡野敏明さん(50)=紀の川市=も「日高地方の選手たちは毎年スタメンに食い込む力のある子ばかり。今年もチームを引っ張る選手が出てきてくれるのを期待しています。思い出づくりのチームではなく、3連覇を目指し、プレッシャーをかけながらやっていきたい」と話している。

写真=活躍を誓う柴田、森中(前列左から)、中村、村上(後列左から)の4選手