みなべ町商工会青年部が6月から3カ月にわたって実施した、みなべのやにこいスタンプラリーに、主催者の予想を大幅に上回る延べ3万人以上が参加して終了した。新型コロナで疲弊した町内事業者や地域住民を元気づけようと企画したイベントは、大成功だったといえる。応募には最低でも2500円の買い物が必要で、単純に計算しただけで少なくとも7500万円以上の経済効果があったことになる。スタンプを集めて応募すれば、1等5万円、2等1万円などが当たる魅力とインパクト大のイベント。町民だけでなく、町外、県外の利用者もたくさんいたことからも、消費者の購買意欲をくすぐる内容だったことがうかがえた。

 和歌山県が経済対策として行っている「わかやまリフレッシュプラン」も予想を上回る人気という。県民が県内での宿泊や日帰り旅行、食事などを半額で楽しめる内容。筆者も日高地方の旅行会社が提供する食事プランを利用したが、非常に満足のいく内容だった。普段なかなか行く機会のなかった店に行ける、コスパがいいなど魅力たっぷりの内容に、思わず購買意欲をそそられたのが理由。県によると14日現在、販売数が上限に達し、一時休止しているという。ぜひ予算を確保して延長してもらいたい。

 政府のGoToトラベルキャンペーンも魅力だが、県外への旅行に躊躇している人が多いのが現状だろう。わかやまリフレッシュの人気からも、今は安全な県内で楽しむのが賢明と思っている人が多いということ。リフレッシュプランの店舗や食事の内容をさらに利用しやすくブラッシュアップしてもらえれば、利用者はもっと増えるし、地元の魅力を感じるきっかけになると思う。(片)