29日告示、10月4日投開票のみなべ町首長・町議ダブル選で、町議選に新たな新人で農業の棒引(ぼうひき)清氏(58)=清川=が9日、出馬表明した。これで定数14に対して現職12、新人3の計15人が立候補を予定、選挙戦突入が確定的となった。

 清川地区では、現職北谷清治氏(67)が今季限りで引退するため、地区の有志が後継者の擁立を目指していた。

 棒引氏は田辺高校を卒業後、家業の農業に従事し、梅を栽培している。農業委員や地元大川地区の区長などを歴任した。「みなべ町は海、山、川と魅力がたくさんあり、防災対策など課題もある。町全体のことを一から勉強し、情報をしっかりと収集して行政に声を届け、まちを盛り上げていくことに少しでも貢献していきたい」と抱負を述べた。

 町議選の新人の表明は、元教諭の細川安弘氏(60)=筋=、梅農園代表の山本秀平氏(28)=晩稲=に続いて3人目。現職14人のうち2人は引退を表明しており、12人は出馬の構え。

 首長選は、現職小谷芳正町長(70)=筋=の無投票ムードとなっている。