御坊市は、洪水浸水想定区域と土砂災害警戒区域を併記した「洪水・土砂災害ハザードマップ」を作り、全戸に配布した。「災害発生前に勉強する場面」と「災害時に緊急的に確認する場面」を想定しており、活用を呼びかけている。

 2007年度作成の洪水ハザードマップを一新。洪水は日高川水系が県の想定最大規模降雨(1000年に一度の大雨=24時間総雨量770㍉)で氾濫した場合の浸水予想区域図で、広範囲に及ぶ浸水範囲や浸水深を色分けし、指定緊急避難場所を示している。

 土砂災害は県が指定した市内全域の土砂災害警戒区域を掲載。急傾斜地の崩壊、土石流、地すべりの特別警戒区域と警戒区域を記している。また、日高川流域の計画規模(100年に一度=2日間雨量466㍉)を基にした浸水想定区域図も載せている。

 A1判。マップ裏面に風水害のリスク、適切な避難行動、災害への備え、大雨時にとるべき行動、浸水継続時間、「わが家の防災メモ」などを記載している。

写真=全戸に配布したハザードマップ