コロナ禍での自粛、梅雨時期に全国を襲った線状降水帯による豪雨災害、ようやく長い梅雨が明けたかと思うと過去最高気温を上回る地点が続出した記録的な猛暑。ようやく少し暑さが和らいだかと思うと、ほっとする間もなく今度は台風シーズン。日本へ北上中の台風10号は中心気圧が930ヘクトパスカル以下で九州に接近すると予想されており、気象庁が「過去最強クラス」とし特別警報の発表基準に達する勢力と発表した。最大級の警戒が必要で、和歌山県は暴風圏内から外れるとみられているが、台風から遠く離れた地域で大きな被害が出たケースは過去に何度もある。備えが必要だ。
2011年9月の台風12号豪雨では日高川が越水氾濫し、日高地方でも甚大な被害が出たことは多くの人の心に刻まれているだろう。2年前の9月、非常に強い台風21号が日高地方を暴風域に巻き込みながら北上。強風による被害が大きく、停電が長期化したことは記憶に新しい。自然災害の猛威を見せつけられ、恐ろしさを痛感した台風だった。その教訓を生かさなければならない。のど元過ぎれば熱さを忘れている人がいるかもしれない。今一度防災意識を高める時だ。
これまでの台風は接近するにつれて勢力が弱まるのが常識だと考えていたが、近年は勢力を維持したまま、むしろ強めながら北上してくるケースが目立つ。これまでの常識が通用しなくなっているということ。過去に浸水したことがない、2年前の強風でも大丈夫だったとの油断は禁物。まずは自分の心の中にある根拠のない「大丈夫だろう」の意識を変えなければならない。でなければ早めの避難、備蓄を整えるという行動には移せない。(片)


