日高広域消防で26日から28日まで、県消防学校に通う初任科生の消防署勤務実習が行われた。

 4月の入校から、9月に卒業を控えた初任科生が、それぞれの所属する消防本部で奮闘。日高広域では今年度採用された8人が、4人ずつ2グループに分かれて日勤、夜勤につき、業務の補助や事例検討、警防、救助、救急の訓練を行った。

 最終日午後の救助訓練では、4人が三連ばしごを使った救出を実践。はしごの上り下りやロープでの担架の上げ下ろしを行った。先輩職員の厳しい指導の下、活気ある声を響かせ汗。安全や連携を確認しながら、技術の向上に取り組んでいた。

 卒業式は9月17日の予定。中村勇介さん(19)は「学校で習ったこととの違いがよく分かり、現場に立つプロとしてまだまだ甘いと感じました。卒業までもう少し。できるだけのことをし、早く地域に貢献できるよう頑張りたい」と意気込みを語り、小西威寿消防長は「隊員となる自覚を持って気を緩めず、ますます精進してほしい。3日間よく頑張っていたが、まだまだこれから。先輩たちに追いつき、追い越すよう、現場での活躍を期待したい」と話していた。

写真=日高広域消防で救助訓練に取り組む初任科生