日本高校野球連盟は2日、2020年のプロ志望届の提出者一覧を更新。智弁和歌山の小林樹斗選手(17)=美浜町吉原、松洋中出身・同校野球部OB=が提出し、ホームページに掲載された。150㌔超の速球を武器に、甲子園高校野球交流試合では3回無失点のプロ注目右腕。10月のドラフト指名へ注目が集まっている。

 小林選手は身長182㌢・体重85㌔、右投げ右打ち。小学3年から地元の松原で野球を始め、中学は松洋でプレーした。日高地方中学生軟式野球選抜チーム「日高オールスターズ」にもメンバー入りし、智弁和歌山進学後は1年春からベンチ入り。2年春の選抜2回戦で甲子園初登板を果たすと、夏の3回戦では星稜戦に先発し、昨年ヤクルトから1位指名の奥川恭伸選手と投げ合っている。

 2年秋からエースナンバーを背負い、近畿大会ベスト8入りに貢献。今年の「2020 夏 高校野球和歌山大会」では4試合に登板し、7回3分の2を10安打4失点と安定した投球を披露した。決勝の初芝橋本戦では自己最速の152㌔をマーク。甲子園高校野球交流試合では3イニングを2安打無失点に抑えている。

 これでプロ志望届の提出者は165人。県内からは小林選手のほか、これまで智弁和歌山の細川凌平選手、高野山の植幸輔選手が提出しており、ドラフト会議は10月26日に開催される。

 プロ志望届の提出に父英樹さん(42)は「幼いころから自分のやりたいことは自分で決めなさいと言ってきました。今回も『応援するよ』と迷いなく言いました」と背中を後押し。「プロ野球選手になるのが(樹斗の)小さいころからの夢だったので、いまは祈るしかできないですが、実現するよう願っています」と話している。

写真=智弁和歌山の小林投手(2020夏和歌山大会決勝)