由良中学校(山名將和校長)で27日、町内の人や出身者から話を聞き、生徒が生まれ育った町を見つめ直して理解する機会を得るためのキャリア学習が行われ、山名実町長が3年生23人に「町行政」をテーマに話をした。

 山名町長は町の指針を示した総合戦略の基本的な計画などを説明したうえで、新型コロナウイルス対策については「5月に就任し、力を入れて取り組んできました」と話し、住民や事業者に対する支援策を紹介した。

 まちづくりでは「役場や公民館にご意見箱を置いて住民の皆さんの声を反映できるようにしています。ぜひ、皆さんも意見や提案がありましたら活用してください。町民が一丸となってよりよいまちづくりを進めていきましょう」と呼びかけた。行政以外では友達の大切さなども訴えた。

 生徒からは「少子高齢化の対策は何かありますか」などという質問があがり、「新婚の家庭に対して家賃の補助を行っています」などと答えた。

 最後に生徒を代表して学級委員長の濵上なごみさんが「きょうの授業を生かし、私たちも協力して由良町をよりよいまちにしたいと思いました」とお礼の言葉を伝えた。

 同校のキャリア学習では山名町長以外にも、今月20日に社会福祉協議会の塩谷博文さんが福祉テーマに講演。9月3日にはゲストハウス「入江宿」経営の岩﨑勇樹さんが「起業・経営」、同月10日に地域おこし協力隊の桃尾郁さんと橋本美奈さんが「地域活性化」について話をする。

写真=教壇に立って講演する山名町長