真のコント王を決めるキングオブコント(KOC)2020の準々決勝に日高地方出身の2組のコンビが出場した。日高町池田出身、東京在住の﨑山祐さん(29)のコンビ「ファイヤーサンダー」と、御坊市出身の福居滉大さん(24)=大阪市在住=のコンビ「骨付きバナナ」だ。

 ファイヤーサンダーは昨年、決勝には残れなかったが、準決勝まで進み、今年も見事準決勝進出を決めた。2018年の第39回ABCお笑いグランプリでは見事優勝。計算されたコントが人気を博し、以降はテレビ番組でも活躍。ネタ番組を中心に出ることが多く、筆者も出演するときは、常にチェックしている。

 骨付きバナナの福居さんは、実際に芸人として活動を始めて3年程度とまだ短いが、M1に2回出場経験があり、キングオブコントは2回目の挑戦。兵庫県の自治体で公務員として働きながらの芸人活動で、相方のうえしさんは経営者という異色のコンビ。これまでは初戦で敗退することが多かったが、今回は1、2回戦を勝ち上がった。コンビを結成してまだ1年も経っていないためポテンシャルも高いとのことで、今後の活躍にも期待したい。

 2人に取材した経験があるが、いずれも「有名になれば地元でライブをするなどして盛り上げたい」と話している。テレビなどで活躍し影響力が大きくなれば、地域を盛り上げることは十分可能だ。地元で活躍するお笑い芸人とともに、笑いの力で日高地方を活性化してもらいたい。そのためにも今は地域を挙げて2人を応援しよう。筆者も微力ながら紙面上で、応援していきたい。(城)