先日、山口県が20代の男女3人の新型コロナウイルス感染を新たに確認したと発表。その内容が大きな話題になった。うち、男子学生と医療従事者の女性は、動画投稿サイト「ユーチューブ」に「へずまりゅう」の名前で動画を載せている男と接触、その男は愛知県で感染が確認されたが、以前、愛知県のスーパーで魚の切り身を会計前に店内で食べたとして、警察に窃盗の疑いで逮捕されていた。

 山口県の村岡嗣政知事は記者会見で「(感染者の)行動歴を調査した結果、ユーチューバーの方で、ユーザー名『へずまりゅう』氏を介しての感染が疑われる」と名指し。感染した男子学生は男と会食、女性は2人が会食していた店にたまたま居合わせ、近づいてきた男と会話した。村岡知事は「(男は)山口に来る前に、東京の方にいて、その時にも高い熱を出しているという情報がある。各地に行って人を集め、一方的に接触することはとても信じられない。一体なんてことをしてくれるんだ」と激怒。村岡知事の憤りはもっともで、国民全体が「WITH(ウィズ)コロナ」で新しい生活様式を実践する中、それらの逆をいく行動は世間の批判にさらされても仕方ない。

 一方、新型コロナはどこかに潜み、いつの間にか誰かに感染する。その誰かは、もしかしたら自分になる可能性がある。報道によると、無症状の人も多く、症状が出る前から他人に感染する。対応の基本は「うつさない」「うつらない」。できるだけ他人との接触を減らし、感染の機会を少なくする。自分にうつっているかもしれないと、人にうつさないように行動する。新しい生活様式の実践例を見る限り、そういうこと。ウィズコロナ時代、「うつさない」「うつらない」行動をとろう。(笑)