御坊日高が舞台の映画「ソワレ」を応援する御坊日高映画プロジェクト実行委員会(阪本仁志代表理事)の総会が20日、御坊商工会館で開かれ、8月28日の全国公開へ一層の協力を決めた。関係者限定の地元先行上映試写会の開催も決定。お得な劇場前売り券の販売も始まり、待望の公開へ期待が膨らんでいる。

 阪本代表理事はあいさつで「昨年は7月に行われた撮影でエキストラ出演したり、炊き出しを手伝ってくれたり、何より1000万円を超える協賛金を集めていただき、本当にありがとうございました。これらがなかったら映画にはなっていなかった」と感謝。今年度事業計画で試写会への協力、ロケ地マップの制作や前売り券の販売を決めた。

 ソワレは、俳優で演出家の豊原功補さんや歌手で女優の小泉今日子さんらが設立した新世界合同会社の第1回プロデュース作品。海外の映画祭で受賞経験のある外山文治さんが監督を務めている。

 物語は役者を目指しながらも生きる意味や夢を見失いかけている青年と高齢者施設で働く女性が出会い、ある事件をきっかけに先の見えない逃避行に出るという切ない恋が描かれ、御坊日高のまちや自然を背景に進行。主役の岩松翔太役を俳優村上虹郎、ヒロインの山下タカラ役を女優芋生悠が演じている。

 全国に先駆けた試写会は協賛金協力者、実行委員、マスコミら関係者限定。8月2日に御坊市民文化会館大ホールで開かれる。ロケ地マップはA3判、両面カラーで写真とともに、ストーリーやアクセスを掲載。全国各地の映画館で配布して御坊日高をPRする。

 劇場前売り券の問い合わせは御坊商工会議所℡0738―22―1008。