御坊市の日高看護専門学校(鳴尾悦子校長)は8日、防災訓練を行い、1~3年生110人と職員が火災発生に備えた。

 火災を知らせる警報が校内に鳴り響き、職員が発生場所を確認。安全な避難ルートを館内放送で誘導し、生徒は屋外に避難した。

 このほか、スモークマシンで煙を充満させた1室に入り、火災現場から壁を伝っての避難を体験。3、4階に設置されている窓からロープで降下する避難器具の取り扱い方の説明も受けた。

 市消防の職員からは「火災を見つけたとき一番大切なのはほかの人に知らせること」と火災時の対応を習い、消火器の使い方では、消火剤が出るのは15秒間、飛距離は4~6㍍、風向きに注意する、煙で避難路を見失わないように、出口を背にして消火するなどと学んだ。訓練用の消火器を手に、火を模した的に噴射する消火訓練も行った。

 1年生の大西勇輝さんは、「消火器を初めて使いました。使い方は簡単だったので、万が一のときは訓練を生かし、落ち着いて消火活動をしたい」と話していた。

写真=消火器を手に消火訓練する学生