美浜町と由良町で1日、新しい副町長が就任した。美浜町は石塚和夫氏(64)=御坊市野口=、由良町は岡本圭剛氏(63)=和歌山市木ノ本=で、いずれも元県職員。先月の町議会6月定例会で承認された。同日、辞令交付式、就任式が各役場で行われ、石塚氏は「経験を生かして籔内町政を支えていく」、岡本氏は「町の持続的な豊かな発展に全力を尽くす」と決意を語った。

美浜町は、役場応接室で課長級以上の幹部が同席して辞令交付式が行われ、籔内美和子町長から石塚氏に辞令が手渡された。

籔内町長は「念願の副町長をお迎えでき、うれしく思うのと同時にほっとしている」と話し、「これまでの経験を生かし、私に足りない部分を補っていただき、職員もいつでも相談に行ける副町長室であってほしい。全員で力を合わせ、住民の皆さんに幸せをお届けできるようともに頑張りましょう」と期待を込めた。

石塚氏は「辞令を受け、心から光栄に感じている」として、「今までの経験や人と人とのつながりを十分に生かしながら、籔内町政をしっかりと支えられるよう、幹部の皆さんと毎日顔を合わせ、腹を合わせ、力を合わせて町発展のために精いっぱい頑張りたい」とあいさつした。

由良町は3階会議室で就任式が行われ、山名実町長は「新しい風を吹き込み、まちづくりに力を貸していただきたい」とあいさつ。

岡本氏は県職員として34年間にわたって勤務したことなど自己紹介のうえ、「由良町は若い職員が多く、職場に活気がある。一緒に働けることを楽しみにしていました」と切り出し、「町行政は県よりも住民と身近に接しながら仕事できる。それは魅力的であり、やりがいでもある。まずは由良町を勉強するという意味で、積極的に地域に出向いていきたいし、職員の皆さんともコミュニケーションをたくさん持ちたい」と述べた。

新型コロナウイルス対策についても触れ、「経済が厳しい。今は国や県の支援制度を活用し、この状況を乗り切っていくことが大事」と強調。最後に「持続可能な豊かな発展のため、意気込み全力で取り組んでいきたい」と決意を示した。

写真=籔内町長㊧とがっちり握手の石塚副町長(美浜)㊤と、就任式で決意を述べる岡本副町長(由良)