今年で6年目を迎える日高地方を舞台にした地域活性化イベント「御坊日高博覧会」=通称御博(おんぱく)=は、新型コロナウイルス感染防止を徹底しながら、規模を一部縮小して開催することが決まった。当初は9月26日に開幕して10月の祭りシーズンにかけて開催予定だったが、開幕を9月12日に前倒しし、期間も短縮。プログラムは募集中で、オンラインを使った体験などコロナ禍だからこそできる新たなおんぱくを目指す。

 新型コロナ禍で中止も検討されたが、これまでにない方法で地域の魅力を発信する機会にしようと、感染防止対策を徹底した上で開催する。これまでは40日前後だった開催期間を9月12日から27日までの15日間に短縮するなど規模を縮小。コロナ禍による準備期間が不足したことや、パートナーの負担軽減のため1プログラムごとの参加費用(通常1万円)を無料にし、毎回約1万部発行していたパンフレットをなくす。プログラムのPRや参加申し込みはウェブやSNSを中心に行っていく。

 プログラムは現在募集中。国や県の感染拡大防止ガイドラインを参考にした企画を求めており、これまでのような大人数が集まる体験は難しい部分もある。実行委員会では、「県外や国外向けの観光資源を、地元の皆さんに紹介するような内容」「今まではあまり表に出ることが少なかったマニアックな地元の人や物をオンラインなどで発信」などコロナ禍でも安心してできるユニークな取り組みなどのプログラムの参加もPRしている。エントリーの受け付け締め切りは8日。希望者は専用メールgoonpaku@gmail.comへ連絡すればよい。

 締め切り後にプログラム実施者を選出し、ホームページを作成。8月上旬からプレ御博をスタートさせ、参加申し込みを受け付ける。

 緊急事態宣言の発令や県の自粛要請レベル引き上げがあった場合は中止するなどのガイドラインも作成している。谷口光実行委員長は「オンラインなどコロナ禍だからこそ生まれる新たなプログラムがあると思います。感染防止を徹底しながら魅力を発信する機会にしたい」と話している。