2020年3月(20年度)の高校卒業者の就職率がまとまり、和歌山県は99・5%で全国平均を1・4㌽上回り、過去最高を記録。全国順位も昨年の42位から10位と大きく躍進。県は、これまで継続的に実施してきたさまざまな取り組みの効果が表れ始めたとみている。

 県内の卒業者数は8506人で、うち就職希望者は1909人。就職者は県内1457人、県外442人の計1899人。男女別では男子1152人、女子747人だった。

 就職率は前年度の97・2%から2・3㌽アップ。全国順位も例年40位台だったが、一気に10位まで上がった。

 県では就職支援策として、▽高校生に企業の情報や魅力を伝える「企業ガイダンス」の開催▽県内企業を紹介した冊子「高校生のためのわかやま就職ガイド」の活用▽県内の高校の職業学科などの紹介冊子「和歌山で学ぶ・働く」の中学生への配布▽民間企業の勤務経験者による就職指導▽未内定者への粘り強い支援││などを推進。ここ数年は右肩上がりの状態が続いており、「昨年度も特別なことはしておらず、継続した取り組みの効果が出てきた」と分析している。

 全国の平均就職率は98・1%。全国順位1位は富山、石川、福井、鳥取で99・8%だった。