新型コロナウイルス感染拡大の影響で今夏の第102回全国高校野球選手権大会と同和歌山大会が中止となったことを受け、県高野連は9日、和歌山ビッグ愛で開いた理事会で代替大会について協議し、県独自大会の開催を正式に決定した。日程や運営方法は15日に発表する方針。甲子園にはつながらないものの、3年生にとっては高校野球の集大成を発揮する、区切りの舞台が用意されることになり、本紙エリアの指導者や球児からも歓迎、喜びの声が上がった。

 全国的に独自大会開催を目指す連盟が多く、落ち着いている県内の感染状況なども踏まえて検討、判断したとみられる。日程、運営方法など大会の詳細は15日の業務執行理事会で協議し、同日中に発表するという。

 今夏の選手権和歌山大会は今月20日に抽選会を開き、7月14日開幕、同30日決勝の日程となっていた。

 休校措置が解除され、分散登校が始まった今月1日から、午前と午後の2部に分かれて学校のグラウンドなどで自主練習に取り組んでいる日高では、午後の練習中に独自大会開催の知らせが届いた。井口将克監督は「冬場の練習の成果を出せないまま終わることがなくなり、よかった。3年生だけでなく、チームみんなにとっての〝夏〟。勝ち上がっていけるように練習を積んでいきたい」と話し、練習終了後、選手たちに決定を報告した。

 同校には3年生の部員が9人、マネジャーが2人いる。川畑直生主将(3年)は「甲子園がなくなって寂しかったけど、最後に試合ができることになってうれしい」と笑顔。休校中はトレーナーの作成したメニューをSNSで他の部員に伝えるなどの役割を果たし、チームをまとめてきた。コロナ禍の中、3年生がクローズアップされる大会になりそうだが、「全員で楽しんでプレーできればと思う」と後輩たちも含めたチーム一丸の活躍を誓い、「休校前から(今春の選抜に出場予定だった)智弁和歌山と戦ってみたいと思っていたので、ぜひ対戦したい。自分たちの力を試したい」と区切りの舞台に燃えていた。

写真=練習終了後に、井口監督が選手たちに県独自大会開催決定を報告(日高)