日高川町土生、土生八幡神社総代会の林保行総代長は2日、新型コロナウイルス感染拡大防止へ秋祭り(土生祭)を中止すると発表した。いまだウイルスの終息が見通せず、参加者や見物人による「3密(密閉、密接、密集)」、多くの人の移動などで感染リスクが高まる恐れがあることから判断した。秋祭りシーズンはあと4カ月ほど先だが、近隣市町でもコロナ禍の中の伝統行事実施へ、難しい対応を迫られそうだ。
林総代長によると、土生祭は例年10月第3日曜日に行っている。本祭りでは威勢よく練り歩く屋台や四ツ太鼓をはじめ、県指定無形民俗文化財の「双頭の獅子」も見どころとなっており、毎年多くの見物人でにぎわっている。今年はスケジュール通りなら10月18日の開催だが、このほど開いた総代会で台風12号豪雨災害の2011年以来、9年ぶりの中止を決定。10月18日に宮司、総代のみで神事は行うことにしている。
秋祭りは、若者たちが四ツ太鼓や屋台、みこしを担ぐ際の密集、密接を避けられず、過疎地域では都会からの帰省者の参加なしで開催するのは困難というケースも目立ってきている。地域内外から多くの見物人が集まることも「3密」につながり、感染防止策の徹底は難しいとみられている。
全国的にも多くの人が集まる伝統行事、イベントは中止決定が相次いでいる。いまのところ、御坊祭などは態度決定しておらず、これから夏にかけて検討されるようだ。
写真=神社前で盛り上がる土生祭の四ツ太鼓(写真は昨年)

