先月26日の由良町長選で初当選した山名実町長(63)=吹井=が19日、初登庁した。役場玄関前で職員ら約80人の出迎えを受け、就任式では町政についての基本姿勢を示し、「住民との対話を重んじ、『住民中心』『住民は宝』の精神で取り組んでいく」と訓示。その後、町長室の椅子に初めて座り、「重責をひしひしと感じる」と表情を引き締めていた。

 午前8時に公用車で初登庁。玄関前では職員、議員らが拍手で出迎えた。すぐに3階会議室で就任式が行われ、職員を代表して寒川正美教育長が「激しい選挙戦に勝利された要因は、山名新町長の温厚な人柄や町議会議員で培われた豊富な知識と経験が大きいと思います。今後、地方行政は一段と厳しくなることが予想されますが、新町長の下、職員が一致団結することをお誓い申し上げます」とあいさつした。

 山名新町長は町政の基本姿勢を示し、「常に住民目線で取り組み、住民の奉仕者として住民の声を十分に聞き入れながら行政に取り組んでいく。住民が納得できる住民のための行政を目指す。職員の皆さんにも積極的に提言や意見をいただきたい。職員とともに汗をかいてよいまちをつくっていきたいと思う。町民のためにすがすがしい気持ちで頑張ろう」と述べた。

 報道陣の取材にも応じ、「新型コロナウイルスで観光や商業などで打撃を受けている。まずはそこから取り組んでいきたい」と述べ、減少する人口対策については「若者が町内に定着し、町外から若者が来てもらえるような対策を進めていきたい」と語った。

写真=職員の拍手を受けながら就任式会場に入る山名新町長