新型コロナウイルスの緊急経済対策として国民1人当たり現金10万円が支給される特別定額給付金の申請受付が、全国の自治体で順次スタートしている。日高地方では印南町が8日、県内最速でオンライン申請分の口座振り込みを開始。他市町も順次受け付けし、早めに申請すれば今月中には10万円が届けられる見通しだ。

 新型コロナウイルスに伴う政府の緊急経済対策を盛り込んだ補正予算は先月30日に成立。対策の一つとなる1人当たり10万円の特別定額給付金は、対象が今年4月27日現在、住民基本台帳に記録されている人。申請方法が郵送とオンラインの2種類あり、郵送の場合は市町村から世帯主へ送付された申請書に必要事項を記入し、市町村に返送。オンラインの場合はマイナンバーカードが必要で、マイナポータル上の特別定額給付金の申請画面から、必要情報を入力して申請する。いずれも世帯主が家族らの分もまとめて申請、指定した口座に申請した全員分の給付金が振り込まれる。口座がない場合は必要書類を市町村の窓口に持っていけば給付される。

 申請開始日や現金給付日は各市町村のタイミングに任されており、急に決定した給付金ということもあって、事務手続きの準備などでまちまち。また、市町村の指定金融機関によっても振り込み日に違いが出る。日高地方では印南町が少しでも早く現金が届くようにと、今月1日からオンライン申請を受け付けており、6日までに申請があった16件分は8日、口座振り込みが完了。郵送については11日、申請書を発送し、12日から受付開始。最短で14日から口座振り込みができる見通し。同町では8日、役場1階の多目的室に特別定額給付金等相談窓口も開設。土日の16・17日は、役場庁舎と公民館に休日相談窓口も設ける。午前8時半から午後5時まで。

 ほか御坊市は13日からオンライン申請を受け付けし、19日ごろから郵送申請書を発送。給付時期はオンラインが22日ごろ、郵送が今月末から順次予定。美浜と日高町はいずれもオンライン申請を13日から受け付け。郵送の申請書発送は22日ごろ。第1回支給は28日。由良町は13日からオンライン申請を受け付け。申請書の発送は18日。第1回支給は28日。日高川町は13日からオンライン申請を受け付けし、18日に郵送の申請書を発送。第1回給付が28日。みなべ町はすでにオンライン申請を受け付け中。郵送の申請書は18日に発送。給付は5月下旬の見通し。

写真=印南町で特別定額給付金相談窓口を開設