新型コロナウイルス感染予防対策で安倍晋三首相が緊急事態宣言を延長する意向を固めたことを受け、和歌山県は30日、今月6日までとしていた県立学校の臨時休校要請を、独自に31日まで延長すると発表した。各市町村に対しても同様の措置を要請する。

 休校要請は当初4月19日までだったが、全国的なコロナ感染拡大で今月6日まで延長、今回が再延長となる。

 仁坂吉伸知事は会見で、県内でも少数ながら感染が継続的に発生していることについて「休校当初より状況は悪く、楽観できない」と説明。仮に1学期が終わる7月20日以降まで休校が続いた場合、夏休みなどを利用しても授業日数が足りず、進級できない恐れがあることもあらためて強調した。入学時期を9月に変更する案が全国の複数の知事から出ていることについては、「入学時期をずらすというだけで解決できる甘い話ではない」と慎重な姿勢をみせた。

 政府は緊急事態宣言の期間を1カ月程度延長する方向で調整しており、今後、専門家らの意見を聞いた上で、4日にも発表する。