アメリカ大統領選挙が今年11月に行われる。前副大統領のジョー・バイデン氏が民主党候補者指名を確実にし、本選挙で共和党の現職ドナルド・トランプ氏と戦うことになる。絶大な政治的権力を握るのは誰なのか、世界が注目している▼アメリカの選挙は長期にわたり、システムも日本と異なる。まず、民主党と共和党の各党が各州で予備選挙や党員集会を行い、それぞれの党の正式な候補者を決める。その後、11月の本選挙で、両党の候補者が各州の「選挙人」を争奪し、より多く獲得した候補者が大統領となる。2月のアイオワ州の党員集会から始まり、本選挙まで約10カ月間に及ぶ戦い▼由良町でも町長選挙と議員補欠選挙が、21日に告示、26日投開票で行われる。いまのところ、町長選(定数1)に3氏、議員補欠選(欠員2)にも3氏が出馬を表明。12年ぶりの首長選とともに議員補欠選も選挙戦が確実とみられる。告示後、5日間の短期決戦で火花を散らす▼今回の選挙は全国的に拡大する新型コロナウイルスの影響で活動が制限され、各立候補予定者は集会活動のほか、選挙でつきものの握手などのスキンシップを控えるという。集会からは公約などが伝わり、スキンシップからは人柄や熱意などがうかがえることもある。しかし、現状では自粛せざるを得ない状況で、これまでの選挙と比べて異例といえる▼だが、町のトップを決める選挙には変わりない。アメリカの選挙とは比較にならないほど短い期間だが、候補者の訴えに耳を澄ませ、その公約を実行してくれる人物なのか。限られた材料から冷静に判断しなければならない。有権者の見る目が問われている。(雄)


