御坊市議会定例会は11日、一般質問が行われ、柏木征夫市長(79)=7期=が次期市長選に出馬しないと表明した。西本和明議員の質問に対し、安心して暮らせるまちづくりに道筋がついたことと、将来の健康不安を理由に「令和の新時代に新生御坊市として出発するベストなとき」と答弁。後進について「市民ファーストで御坊市をワンチームにまとめられる人を選んでいただきたい」とした。

 一般質問で西本議員がこれまでの功績をたたえ、次期市長選への考えについて質問。柏木市長は「平成4年6月に市民の皆さんの負託を得て以来、7期28年にわたり市政推進に全力を注いできましたが、次期市長選には出馬いたしません」と答え、感謝を述べた。

 続けて、引退の理由について「平成の重要な課題だった『安心して暮らせるまちづくり』について、教育環境の整備や防災対策で推進の道筋が立った。新しい令和の時代を迎え、御坊市も新生御坊として出発すべきベストなとき。もう一つ、いまは健康だが、次の4年間を考えたとき、疑問符がついた。ということでこの際、後進に御坊市の発展を委ねたいという考えに至った」。後進について「ブレない、偏らない、しがらみのない、市民ファーストで市政を推進し、御坊市をワンチームにまとめ上げてくれるような人を選んでもらえるよう希望します」と述べた。

写真=次期首長選不出馬を表明する柏木市長