インターネットが普及し始めたころ、ネット上で知り合ったグループのチャットに夢中になったことがある。辞書などで調べながら外国の人と話すこともあり、何時間もだらだらと話しているうちに、明け方になってしまい、よく寝不足になったのを思い出す。遠く離れた人と文字を通じて会話できることが新鮮だったのだろう。
先日、湯川小学校でインターネットについての教育講演が開かれた。講師は奈良のNPO法人に所属し、ネットでの情報モラル講座などを行っている石川千明さん。ネット上で知り合った同じ小学生の女の子に実際に会いに行ったら、実は誘拐などをたくらむ大人だったりと、「ネット上で知り合った人とは絶対に会わない」と注意を促した。
ほかにも面白がって撮った写真をグループトークなどに投稿することでいじめにつながる可能性があることを説明。また文字でのやり取りが中心のネットでは、うまく気持ちが相手に伝わらなかったり、意味を誤解される可能性があることも話し、大切なことは実際に会って話すことなどを呼びかけた。
スマートフォンやタブレット、ゲーム機などを使って誰でも簡単にネットを利用できる環境になっている今、子どもが被害に遭う危険性は少なくなく、実際、昨年は小学生がSNSを使って連れ去られた事件も起きている。
問題は、出会い系などだけでなく、有名なSNSやゲーム内のチャットなどにも危険性が潜んでいることだ。行動範囲の狭い子どもだからこそ、より遠く離れた不特定の人と会話できることに夢中になり、思わぬ犯罪に巻き込まれるかもしれない。保護者自身が危険性を十分に理解し、日常的に使用を管理することが重要だ。(城)

