市町の垣根を越えて教育旅行や企業研修などの体験型観光を推進し、交流人口の拡大による地域活性化を図ろうと25日、由良・印南・日高川体験型観光推進協議会が設立された。県と各町で活動中の3団体を会員としてスタートを切った新たな組織。将来的な日高地方7市町の官民連携、観光客受け入れ体制の構築を目指しており、まず来年3月末まで約1年かけ、研修会、プロモーション、モニターツアーの3事業を実施することを決めた。
この日、日高振興局で開かれた設立総会には、県、由良町教育旅行誘致協議会(寺井久延会長)、印南町教育旅行誘致協議会いなみかえるの宿(辻井修会長)、ゆめ倶楽部21(日高川町・山下泰三会長)の3団体、3町役場から約20人が出席。冒頭、日高振興局地域振興部の川口博之部長は昨年8月から研修会や会議を重ね、広域連携への機運が高まり、まず取り組みに賛同した3町の団体でスタートすることになったなどと、経緯を説明。「日高地方の広域連携化の準備組織的なものと考えており、最終的には7市町での官民連携による広域連携体制の構築、観光先進地『日高』を目指していきたい」と今後の組織発展に意欲を見せた。
役員の選出では、会長にゆめ倶楽部21の山下会長、副会長に由良町教育旅行誘致協議会の寺井会長といなみかえるの宿の辻井会長、監事に川口部長が決まった。
事業計画では、体験インストラクター向け、民泊受け入れ家庭向け、事務局及び行政向けの各研修会を開催することや、愛知、広島、神奈川、大阪4府県への県外プロモーション、東京の企業に勤める人と子どもの親子3、4組を対象にしたモニターツアーの実施を承認した。
協議会の活動は2020年度の1年間で、日高地方7市町での新たな組織へ発展的解散を目指したいとしている。会長に選ばれた山下さんはこの日欠席で、副会長の1人、辻井さんは出席者を前に「中国からの観光客が増えているが、日高地方でやっている団体ではキャパシティーが小さく、受け入れられない。大事なお客さんを取り逃がしている状況が続いており、それを何とか突破したい。多くのお客さんを受け入れられるような組織を作っていきたい」と力を込めた。


