県は13日、県内在住の50代男性医師が新型コロナウイルスに感染、さらに翌14日朝には2人目の感染者が確認されたと発表した。男性医師は湯浅町の済生会有田病院に勤務、2人目の70代男性は同病院の患者でいずれも肺炎の症状があり、感染が疑われていた。ほか、同病院の医師と患者合わせて3人にも疑わしい症状がある。県は13日夜、感染症対策本部を設置したが、いまのところ感染経路は不明で、県民の間で不安が急拡大している。
男性医師は先月31日から発熱があり、今月8日に肺炎像を確認。13日の検査で陽性が判明した。現在、別の医療機関に入院中で、病状は安定している。発病前14日間の渡航歴はなし。濃厚接触者、感染源は調査中。
2人目の男性患者は今月1日に風邪のような症状で地域医療機関を受診。6日には39度の発熱があり、済生会有田病院に入院。13日に陽性反応が確認され、別の病院に転院、病状は重症でしゃべることができない状態だという。発病前14日間の渡航歴は不明。男性医師は外科医で、男性患者との直接の接触はなく、病院内で感染した可能性は低いとみられている。
この2人のほか、済生会有田病院の男性医師と内科患者にも肺炎像がみられ、14日中に検査を実施。また、別の70代女性患者も肺炎像があり、他の病院に入院中。女性は13日の検査では陰性反応が出たが、依然、新型コロナウイルスの可能性もあり、14日に再検査する。この女性患者は先月18日から済生会有田病院に入院していた経緯があり、県では同日以降に病院を受診した人に、疑わしい症状がある場合は接触者外来を受診するよう呼びかけている。
仁坂吉伸知事と野㞍孝子福祉保健部技監は14日の記者会見で発生状況を説明するとともに、「新型コロナウイルス感染症の現状からは、人から人への感染は認められるものの、日本では爆発的な広がりは認められていない。県民の皆さまには、過剰に心配することなく、風邪やインフルエンザが多い時期であることも踏まえ、せきエチケットや手洗いなど、通常の感染対策を行うことが重要」と述べた。また、「5人以外にも肺炎の症状があるなら全部調べようということにしている」などとし、徹底的に検査、早期発見する考えを示した。
済生会有田病院については新規患者を受け付けておらず、接触者外来を開設。感染拡大防止へ、14日から医師を優先的に検査しており、併設する老人ホームでも病院側が利用者の検査を行う。
写真=14日朝、感染状況を説明する仁坂知事㊧と野㞍技監


