日高町と大阪市淀川区の消防用資機材製造・販売の太陽工業㈱(荒木秀文代表取締役社長)が28日、災害時における天幕等資機材の供給に関する協定を結んだ。

 太陽工業はテント倉庫などで高いシェアを誇り、簡単に素早く設営できるテントなどを開発している。

 協定は災害時に物資の確保を図るため、町は同社から避難所生活などに必要な大型テント、間仕切り、コインシャワーなどが提供される。同社が協定を締結するのは県内では初めてで、全国で11件目。

 同日、役場で調印式が行われ、松本秀司町長は「南海トラフの地震などが懸念されている。災害によって避難生活を余儀なくされることがあるが、資機材を提供していただけることに感謝したい」、同社の山本正人執行役員は「西日本豪雨の際は社員総出で倉敷市で復興支援活動に取り組んだことがある。会社のミッションとして、『人々が安心して生活できることに対して貢献する』を挙げている。今後も役立つ商品開発などを進めていきたい」とあいさつ。協定書には松本町長、山本執行役員が署名した。