御坊市の御坊中学校(岩國隆宏校長)で22日、1、2年生の87人を対象にした総活躍のまち講座(認知症とともによりよく生きるために)が開かれ、生徒たちが認知症について理解を深めた。

 市職員らが講師を務め、「周りが認知症のことを理解して、ともに暮らしていくことが大事」と説明。「認知症に優しいまち」について、認知症の人の声を紹介しながら、「認知症の本人は、失敗しないようにと暮らしのなかで、いろいろ工夫しています。失敗を否定せず、努力を肯定することが大切」と呼びかけた。

 認知症バリアフリーについても、認知症本人の声や視点から気づくこと、気づいたことを事例で解説。自分が認知症になっても大丈夫なように、「今からできること」「周りに伝えておきたいこと」「自分ができること」というテーマでグループワークを実施し、認知症を「自分ごと」として捉え、考えてもらった。

写真=グループワークで話し合う生徒