第17回全国ホープス選抜卓球大会(3月20~22日、秋田県由利本荘市)に出場する和歌山男女選抜のメンバーを決める県予選会が11日、和歌山市の県立体育館補助館で開かれた。男女とも小学3年生以下から6年生以下まで4部門の試合で計5選手を選出。本紙エリア勢では美浜クラブの中津亜蘭選手(川辺西小6年)が6年生以下の部の予選会をトップ通過し、見事選抜入りを果たした。

 全国大会は男女別の団体戦で熱戦を展開。各都道府県単位のチーム(開催地のみ2チーム出場)は、3年生以下、4年生以下、5年生以下1人ずつ、6年生以下2人の計5選手で編成し、5シングルスの予選リーグ、決勝トーナメントなどに臨む。和歌山選抜は男女とも予選会の6年生以下上位2選手、3、4、5年生以下優勝者をメンバーに決定した。

 中津選手は6人の参加があった男子6年生以下の予選会で優勝を飾った。予選リーグを1勝1敗で通過し、決勝リーグでは3―2、3―1、3―0と3勝0敗の快進撃。変化の鋭いサーブと得意のバックハンドで得点を重ね、これまで未勝利だった選手からも白星をマーク。表彰状を手にすると「接戦が多かったが、よく粘れた。今年最初の目標(全国出場権獲得)を達成でき、うれしい」と表情を緩ませた。

 昨年の中体連新人大会で優勝した2歳上の兄の影響と、小学校で月1回行われている卓球クラブの指導者の勧めでラケットを本格的に握るようになったのが5年生の10月。競技歴はまだ1年3カ月ほどだが、メキメキと実力をつけてきた。美浜クラブなどでの週3回の練習のほか、兄らとの自主練にも精力的に取り組み、同クラブの伊藤克之監督も「センスが抜群で、意欲、向上心もある。1年3カ月で県内トップに立つというのはめったにないことだと思う」と目を丸くする成長力を見せている。

 世界ランカー、張本智和選手に憧れ、「将来はオリンピックで金メダル」とでっかい夢を持つ。自身初めてとなる全国大会へ向けては「フォアハンドで強打を打てるように」とさらなる進化を誓うとともに、「まず1勝が目標。和歌山代表の誇りを持って一戦必勝で頑張ってきたい」と闘志を燃やしている。

写真=表彰状を手に中津選手