ことしの元旦は前日までの「雨、かなり冷え込む」の予想に反して比較的天候に恵まれ、すがすがしい新年の幕開けだった。日付が変わるころから担当のみなべ町では須賀神社で「火占い神事」があり、取材の中で子年を迎えた。初めての取材は新鮮味があり、地域によって伝統や文化はそれぞれ特色があるものだと改めて感じた。帰宅後、少しだけ仮眠して、7、8年ぶりに印南町の真妻山登山に参加した。「面倒くさい」「ま、いいか」と自堕落だった自分にカツを入れる意味も込めて、初日が大事と行動してみた。

 午前5時15分、松原の登山口を出発。真っ暗の中、懐中電灯などの明かりを頼りに歩いた。歩き始めの舗装した道は楽勝、山に入って段々と急な道になってくるとなかなかの苦戦を強いられた。過去に数回登った記憶ではそれほどしんどかった印象はなかったが、今回は「こんなに急な道だったっけ」と思うほどで、前回は30代、今年は40半ばでの登山に年を取ったのを感じずにはいられなかったのが情けない。1時間半ほどかけて山頂に到着すると、360度のパノラマ、山々が重なる美しい景色に疲れは吹き飛んだ。

 曇り予報だったが、日が上る方向は山々の尾根と雲の間に朝日がすっぽりと入る隙間があり、期待通り、美しい初日の出を拝むことができた。過去に登った年はいい1年を過ごせたように記憶しているので、今年もいいことが起こる気がしてならない。帰りの下り坂では筆者も含めて尻もちをつく人がたくさんいて、笑い声が響く楽しい帰路だった。体力は使ったが、その分元気を充電できた。読者の皆さんはどんな正月でしたか。どうか笑いの絶えない1年になりますように。(片)