日高、由良、印南、みなべの4町で5日、新春恒例の消防出初め式が行われ、団員が住民の生命と財産を守るために1年の決意を新たにした。キビキビとした分列行進や一斉放水、首長らによる観閲などが行われ、火災や災害対応への心意気を示した。各会場では団員の永年勤続表彰もあり、長年の活躍をたたえた。

 日高町 若もの広場で行われ、団員77人と婦人防火クラブ員12人の計89人が参加。分列行進で入場したあと、松本秀司町長は「防災力の強化向上のため行政と地域住民が一体となって災害に対応できる最善の努力が必要」と式辞した。最後に直川豊一団長が謝辞を述べた。式終了後、萩原地内の奥山池に移動して放水訓練も行った。

 由良町 由良中学校グラウンドで行われ、3分団から135人、車両17台が参集。大江尚次団長が「今年も危機意識をもって取り組もう」と呼びかけ、畑中雅央町長は「住民の安心、安全へ一層の支援を」と訓示。勤続20年、10年団員の表彰、大江団長らによる服装・機械器具点検などで意識を新たにした。

 印南町 若もの広場で行われ、団員217人、消防車両30台が参集。部隊行進のあと、日裏勝己町長が「自然災害に対し1人の犠牲者も出さない、出させないよう対策を続けていくので、一致団結を」と式辞。岡本正雄団長が「防災、減災意識を高め、消防力の向上に努めよう」と訓示した。永年勤続表彰や感謝状の贈呈、観閲、ポンプ操法などもあった。

 みなべ町 町民運動広場で行い、団員268人が参集し、分列行進を披露した。竹田和久団長は「心一つに一層の防災に努め、町民の命を守ろう」、小谷芳正町長も「団員の啓発のおかげで町内では645日間、火災のサイレンが鳴っていない」と激励した。勤続団員らの表彰、南部川河川敷では一斉放水で力強い水柱を立てた。

写真=観閲する日裏町長ら(印南町)