今年のプロ野球ドラフト会議でオリックスバファローズから育成3位指名を受け、契約をかわした御坊市出身の中田惟斗投手(18)=和歌山御坊ボーイズ/ジュニアタイガースOB、大阪桐蔭=の入団祝賀会が26日、日高川町の雲水で開かれた。同期生らの祝福を受けた中田投手は、子どものころからの夢だったプロ野球選手としての一歩を踏み出し、「一日も早く支配下登録を目指す」と抱負を述べた。

 祝賀会は御坊タイガースが主催。家族、同期の10期生、保護者、スタッフら約50人が出席した。

 山﨑幸二会長は「これからが勝負どころ。育成とはいえ、十分チャンスはある。真面目で練習を怠けることなくやってきた成果が評価されてプロの第一歩を歩むことできた。同期、保護者、スタッフには心のどこかでいつも応援してもらって、一日も早く支配下登録なるように本人も頑張ると思うので、支援お願いします」、西畑卓也監督は「常に上を目指して頑張ってきて、すごく成長した姿をみせてもらった。すぐに一軍のマウンドで投げられると思っているので、応援してやってください」、同期を代表して主将だった川井田駿さんは「僕らより2倍練習してきたから、プロになれたと思う。惟斗ならオリックスのエースになってくれると思う。早く野球ゲームで惟斗を操作できることを楽しみにしています」と激励した。

 中田投手は「自分には小学校の時から描いていた理想があり、その最終がプロ野球選手でした。タイガースに入ってからは、大阪桐蔭へ行く思いを曲げず、大阪桐蔭ではプロに行くことを諦めず、ずっと頑張ってきた結果が今だと思います。まだ育成ですが、一日も早く支配下登録されるように頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします」とあいさつすると、出席者から「頑張れ!」の声援が飛んだ。

 身長181㌢、体重90㌔。右投げ右打ち。140㌔台後半のストレートとスライダー、チェンジアップが持ち味で、中学時代は御坊タイガースのエースとしてジャイアンツカップで全国3位に大きく貢献。U―15ワールドカップ日本代表など輝かしい戦績を残し、大阪桐蔭でもエースとして活躍した。

 オリックスでの背番号は「003」。取材に「ユニホームにそでを通し、入団会見でファンの皆様の前で抱負を述べさせていただき、日に日にオリックスの一員である実感と責任が湧いています」と表情を引き締め、「一軍のマウンドに上がり、小さい子どもたちに夢や希望を与えられる投手になりたい」と熱く語った。

写真=同期生から激励を受けて笑顔の中田投手