24日の和歌山県人会世界大会に参加した海外県人会会員らのふるさと巡りツアーが25日から始まり、東部カナダ県人会が中心の紀中コースの45人は初日午後、御坊市の日高高校や美浜町の三尾(アメリカ村)を訪問した。日高高校では県人会のメンバーが記念講演を行い、生徒たちからも英語をまじえてカナダ研修に関する発表があった。

 日高高校では、箏曲部による歓迎演奏のあと、県人会メンバー3人がビジネスや写真結婚、義理の母との関係、移民の歴史などについて講演を行い、苦難があっても前向きに努力し、夢を実現する不屈の“移民者マインド”を伝えた。

 生徒たちは、昨年のSGH(スーパーグローバルハイスクール)のカナダ研修、今年夏の美浜町語り部ジュニアカナダ研修について発表。それぞれ現地で訪れた場所や学んだ移民のこと、聞き取りしたことなどを踏まえ、「日系や三尾の移民の歴史を語り継ぐことが大切。100年前からのつながりを実感、途絶えかけている移民家族と三尾の関係をつなぎ直したい」「言葉の壁を感じても、勇気を出して話せば、相手は言いたいことをくみ取ろうとしてくれる。そうして交流すれば、国を超えた視点を持つことができ、新しい考え方や価値観が生まれるのでは」などとまとめた。

 生徒たちの日本語と英語の発表に、県人会メンバーからは大きな拍手が起こり、「カナダに行ったら、自分のことを話すのを恥ずかしがらず、恐れないで」とエールが送られた。

写真=カナダ研修の成果を発表する生徒