印南町古井地内の山間部で21日朝、狩猟をしていた町内の無職男性(79)が撃った散弾銃の弾が、近くで測量作業をしていた会社員の40代の男性の手に当たった。命に別条はないという。

 現場は通称こんにゃく地蔵の北約300㍍の県道沿いで、御坊署の調べによると、午前9時半ごろ、狩猟の男性が前を横切るイノシシに向けて2発を発射したところ、そのうち1発の流れ弾が約40㍍離れた場所で同僚らと作業していた会社員の男性に当たった。

 当たったのは、9粒弾の1粒とみられており、直径2・5㍉のかけら状のものが、右手の薬指と小指の付け根付近に命中。会社員の男性は御坊市内の病院で治療を受けた。狩猟の男性は午前9時ごろからグループで山に入り、正午ごろ通報があって事故が判明。同署は狩猟の男性らに事情を聴くなどし、詳しい状況を調べている。