「皆さんの周囲にゲートボールやグラウンドゴルフをやる場所はたくさんあるが、スケボーができる公園は少ないと感じませんか。それはなぜか。ゲートやグラウンドゴルフをやるお年寄りは選挙に行き、スケボーの世代の若い人たちは行かないから。政治家はどちらを優先するのか分かりますよね」。

 今月12日に日高中津分校で行われた、和歌山若手政治家の会による公開出前授業の中で、1人の若手政治家が、このような内容のことを熱く語った。いま、少子高齢化が進む社会で有権者全体を占める高齢者の割合が増加。さらに選挙の際、若い人たちの投票率が低いことから、多数派の高齢者向けの施策が優先的に取り組まれるという状態のシルバーデモクラシーについて、大変分かりやすい説明だった。あまり政治に関心のない高校生にも、これなら投票に行くことの大切さが少しは伝わったのではないだろうか。誰にでも理解できるように演説をするのも政治家の重要な資質であり、この話も含めて授業の内容はよかったと感じた。

 生徒たちも模擬投票で選挙を体験。3人の候補者のうち「子ども1人出産につき100万円支給」を訴えた人が当選すると予想していたが、結果は「最低賃金を1000円に引き上げ」の候補者がトップの票を集めた。投票前にグループワークでそれぞれの候補者の問題点を指摘し合うなど真剣に投票先を選んだことで、安易に「100万円ほしい」と決まらなかったと推測。とにかく政治について考える有意義な時間になっていたようだ。

 このような授業に時間を割くのはいいこと。若者にはもっと政治参画で社会も未来も変えられると知ってもらいたい。(賀)