京都大学とみなべ町の協働で、VRゴーグルを使って紀州備長炭の伝統的な技術を継承する取り組みが行われており、7、8の2日間、町役場職員の協力で実証実験が行われた。

 京都大学農学部農村計画学研究室は、実体験に近い体験が得られるVR技術を使って教材等の開発を目指しており、みなべ町地域おこし協力隊員の青木友宏さんが同研究室出身であることが縁で、町特産の紀州備長炭の高い製炭技術を継承しようとコラボすることになった。

 紀州備長炭生産者で県木炭協同組合の原正昭組合長の頭にビデオを装着して、「はね木」と呼ばれる窯に原木を入れる技術のシーンなどを収録。分かりやすいように7分間に編集した映像を作製した。

 実証実験では、VRで映像を見る、DVDで映像を見る、テキストで学ぶという3つの方法のうち1つを選んで事前学習した上で、駐車場ではね木を実践。それぞれの学習方法のメリット、デメリットを把握することで、より分かりやすいVRを作成することに生かす。実際に体験したうめ課の下浦智久さん(47)は、「VRで製炭方法を見ましたが、分かりやすかった」と話していた。

 今回約40人からサンプルを取り、さらに改良を加えてVRを作製し、将来的には製炭技術のPRや教材として伝統製法の継承に役立てていく。

写真=VRで学習したあと「はね木」を実践する職員