何かと話題となる印南町のJR印南駅。日高新報でも何度も取り上げているが、愛嬌のある結構リアルなカエルのオブジェや自由に弾けるピアノなどを設置。相当なインパクトがあり、テレビ朝日の「珍衝撃映像バラエティー ナニコレ珍百景」で珍百景に登録されたのもうなずける。

 ちなみにカエルは6体あって、みんなを温かく「む(6)カエル」というまちの心意気を表現。そして、印南駅の外に出ればまちのシンボルとなっているかえる橋がど~んと目に飛び込んでくる。なぜ印南とカエルがマッチしたのか。一見、滑稽に見えつつも、郷愁漂う不思議な魅力を持っているように感じるし、まちの奇抜な発想力と思い切りのよさには、いまさらながら感心させられる。全国的にも何かと住民の行政に対するチェックの目が厳しくなっているいまの時代では、かえる橋をつくるのはなかなか難しいだろう。

 まちのフロンティア精神が功を奏したのか、印南駅やかえる橋を見に来る人は絶えない。駅のピアノの上には「来訪者ノート」が置かれている。観光客らが自由に書けるノートで、「千葉から電車に乗ってきました。カエルかわいい」「毎週日曜日に孫と電車で来ています」「生まれ故郷に久々に来ました」などがずらり。ほかにも奈良や京都、四国から来たというメッセージもあり、全国的にファンがいることをうかがわせている。

 そんな印南駅では1日からイルミネーションの点灯が始まり、また一つ話の種が増えた。いろんな色に変化していき、なかなかきれい。この冬場には、地元住民や観光客を明るく温かく出迎えるまちの玄関口となるよう期待している。(吉)