漬物や甘酒を製造・販売している御坊市名田町野島の有限会社「樽の味」(細田幸治代表)は、新たに肌の保湿を守る働きがあるという機能性表示食品の「お肌うるうる甘酒」を発売する。商品に含まれる「米由来グルコシルセラミド」の「肌の潤いを保つ効果」についての届け出が消費者庁に受理され、早ければ今月中にクラウドファンディングで先行販売を開始。「飲んでお肌の保湿ケアができる甘酒」として女性を中心に人気が出そうだ。

 1999年設立の同社は、独自の発酵食品に関する知識、技術を生かし、3年前から甘酒「糀(はな)の甘酒」を製造販売。ヒット商品となり、「体にいい」といわれる甘酒に、さらに付加価値を持たせようと、商品に含まれる「米由来グルコシルセラミド」の機能性に着目した。

 機能性表示食品は企業の責任で、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品。特定の保健の目的が期待できる(健康の維持や増進に役立つ)という食品の機能性が商品に表示できる。

 通販事業部長の細田幸平さん(39)によると、細胞同士や水分をつなぎとめている肌の必須成分「セラミド」は肌の奥で作られるほか、近年は化粧品や美容液に配合され、肌に直接塗ることでセラミド不足を補う美容品として、外から補う保湿ケアで親しまれているが、最新の研究で飲むことでも肌のセラミド量が上がることが判明。なかでも特に、米由来セラミドが高い効果を発揮すると研究、臨床試験で分かり、一定量を甘酒に配合して研究結果と試験データを基に消費者庁へ届け出た。

 米からセラミドを抽出する会社の協力でデータを集め、商品のネーミングにもこだわりながら、データの整合性や信ぴょう性のチェックを通過。甘酒では西日本初の受理で、機能性表示食品としては県内11社目、御坊市では初めてとなる。

 「お肌うるうる甘酒」は、機能性関与成分の「米由来グルコシルセラミド」を1・8㍉㌘配合、150㌘入りで、市場小売希望価格は298円(税込み)。安く先行予約販売するクラウドファンディングのあと、年内にも一般販売を始めるという。

 細田さんは「材料はお米と水だけ。地元契約農家さんのお米で仕上げたこうじを100%使い、化学調味料や保存料は一切使用していません。それでいて健康的においしく飲むことができ、また、お肌の潤いを守る働きも得られるという『一石三鳥』の甘酒。女性のお肌の健康に一役買えれば」と話している。

写真=機能性表示食品の「お肌うるうる甘酒」を手に細田さん