地域の農林水産物や食文化の魅力を生かした産品を発掘する農林水産省の「フード・アクション・ニッポンアワード2019」の入賞100産品が20日までに発表され、みなべ町西岩代、てらがき農園(寺垣信男代表)の「極上南高梅 梅干 味梅」(260㌘)が県内で唯一選ばれた。自社所有の園地で完全無農薬栽培した南高梅を無添加の調味料で味付けした安全安心でおいしい、こだわりの逸品が高く評価された。

 日本全国から広く募集し、優れた産品を発掘、表彰するイベントでことし11回目。大手百貨店、流通、外食事業者らが審査委員となり、ことしは1491産品の応募の中から100産品を選んだ。10月17日の最終審査会でさらに受賞10産品が選ばれる。

 てらがき農園は寺垣代表と姉の寺垣あけみさんらが主となって、「梅一粒で体を整える」をコンセプトに、無農薬・自然栽培の南高梅の栽培から加工、販売を行っている事業所。もともと梅農家として低農薬有機栽培を実践し、梅干しをインターネット販売する中で、「もっと消費者に喜んでもらえるよう、安全でおいしい、世界に誇れる南高梅づくりを目指そう」と2006年ごろから完全無農薬栽培に切り替えた。ほぼ毎日の草刈りなど手間をかけても、販売できる梅はこれまでの10分の1に減収となったが、「本当にいいものを」と信念を貫き、梅干しのほか梅ジャム、梅シロップ、梅酢を製造している。販路もインターネットを使って自分たちで開拓した。

 そんな中で誕生した商品の一つ、「味梅」は、塩分11%、かつお節や昆布、みりんなどを配合した無添加のオリジナル調味料で味付けした梅。昔ながらの梅干しが苦手な人からも食べやすいと好評で、「この梅干しがきっかけで梅干しが好きになったという声をたくさんいただけています」と人気商品の一つになっている。同アワードでは別の商品で入賞経験があり、今回が2度目。

 寺垣代表とあけみさんは「梅干しを好きになるきっかけになってもらえればうれしい。これからも安全でおいしい梅商品づくりに努めていきたい」と話している。

写真=入賞した「味梅」を手にスタッフの皆さん