台風15号に伴う千葉県の大規模停電は1週間以上が過ぎたが、いまだ多くの地域で停電が続いている。昨年9月には関西でも台風21号による大規模停電があり、日高地方も多くの住民が不便な生活を強いられた。そういった教訓が生かしきれず、再び同じような停電が他の地域で発生するのは非常に残念だが、千葉では残暑かと思えば大雨に見舞われたりと過酷な状況も続いており、一刻も早い復旧を願うばかりである。

 今回の千葉県の大規模停電では、通電火災も相次いでいる。電気が復旧したあとに、損傷した電気機器やコードからの漏電が原因で発生する火災。1995年の阪神大震災で発生した火災もこの通電火災が多かった。例えば使用中だった電気ストーブやオーブントースターなどが災害に伴う停電でストップ。その後、電気は復旧するが、家人が別の場所に避難していた場合、電気が通って動きだした電気機器が火災の原因になってしまうという。これを防ぐためには、災害が発生して避難する前に、ブレーカーを落としておくのが有効とされる。

 ところが、千葉県の大規模停電では、ブレーカーを落として避難していたが、復旧後にブレーカーを上げたところ、しばらくして火災が発生した。これを防ぐためにはどうすればよいか。ブレーカーを上げる前に、自宅内のコードが断線していないか、倒れた家電はないかなどをチェックする必要があるという。長引く停電のあと、電気が復旧した時のありがたさ、うれしさは筆者も昨年の大規模停電で味わった。一刻も早く電気を付けたい気持ちになるが、少し我慢して家の中を見回るなど、もうひと用心すべきである。(吉)