日高町観光推進戦略プロジェクト協議会(会長=松本秀司町長)は、町内で水揚げされたサバを使ったコロッケを商品化。22日に茨城県龍ケ崎市で開催されるコロッケフェスティバルにサバコロッケで初参戦する。同協議会は2018年に開催された全国鍋グランプリで天然クエ鍋を出品して日本一を獲得しており、今回のサバコロッケで2つ目のグルメの日本一を狙う。

 日高町で獲れたサバでコロッケをつくるというアイデアは商工会関係者が考え、今年1月に冷凍食品製造販売会社のサンマルコ㈱(本社・札幌市)に商品開発を依頼。5月に塩だれ、蒲焼き、味噌だれなどの7種類のサンプルが完成。商工会、漁協の職員ら4人が試食し、南蛮漬け味のサバコロッケに絞って売り出すことを決めた。

 具となるサバは細かくほぐされ、北海道産のジャガイモと合わせて仕上げた。今月7、8日に名古屋市で開催された「ふるさと全国県人会まつり」でお披露目、販売され、来場者からは「サバの味がしっかりとあり、とてもおいしい」と好評。今後は販売に向けて価格の設定や販売ルートなどを決めていく。

 コロッケフェスティバルは今回で7回目。北海道から大分県まで全国各地のご当地コロッケ39点が出品される。中には過去にグランプリを受賞した4品も参戦。順位は来場者の投票によって決まる。

 関係者は「日高町はサバの水揚げ漁が多く、サバを漁獲する巻き網漁法の発祥の地でもある。コロッケフェスの参加を通じて全国にPRしたい」と意気込んでいる。

写真=地元のサバを使って仕上げたサバコロッケ