日高川町の美山地区、美浜町の和田東地区、由良町の江ノ駒地区で13日、恒例の盆踊り大会が開かれ、各地とも多くの人出でにぎわった。

 美山では美山ふるさと会主催の納涼盆踊り大会。古くから地域に伝わる吉川音頭では、子どもからお年寄りまでがうちわや御幣(ごへい)を手に参加。やぐらで音頭をとる歌い手を囲み、はやし言葉で掛け合いながら、踊りを楽しんでいた。ラストの花火では約500発の大輪に歓声が上がっていた。

 和田東では同会場の建て替えを機に始まった地区(吉川徹地区長)主催の行事で、今年が32回目。かき氷や焼きそばの提供、金魚すくい、ヨーヨー釣りのコーナーなどが始まると、浴衣姿の子どもたちが詰めかけ、熱気に包まれた。初のイベントとしてカブトムシに触れ合える「カブトの森」も設置。用意されたカブトムシは希望者にプレゼントされ、辺りが暗くなると盆踊りも行われた。

 江ノ駒地区では老人憩いの家近くの広場で開かれた。青年らで組織する実行委員会が主催。無料の焼き鳥、ヨーヨー釣りなどのブースも登場し、日高附属中2年の山﨑隆誠君は「夏休みのいい思い出になりました」と笑顔を見せ、濵出將俊さん(71)も「世代を超えた親睦につながっています」と話していた。

写真=御幣を手に踊る(美山)