第43回全国高校総合文化祭が佐賀県で開かれ、書道部門で県を代表して出場していた山本鮎美さん(紀央館高3年)の作品が特別賞を受賞した。同校書道部(石田真弓教諭指導)からはこれまで何度も全国文化祭に出場しているが、賞を受けたのは今回が初めて。山本さんは賞状を手に「最後の夏に結果を出せて、とてもうれしいです」と喜んでいる。

全国の都道府県を持ち回りで開かれる高校生の文化の祭典で、再来年は和歌山県が会場となることが決まっている。今年は先月27日から8月1日まで6日間にわたって佐賀県内の各会場で開催。書道部門は唐津市文化体育館で開かれ、作品の展示や参加生徒の交流を行った。同部からは伊藤光玲さん(3年)も参加。300点のうち50点が入賞した。

山本さんの入賞作品は、「臨趙之謙(りんちょうしけん)」。清代末期の書家、趙之謙の書を3尺×8尺の用紙に隷書(れいしょ)で書いた。最初は2尺×8尺の紙を使い、もっと少ない文字数を大きな字で書いていたが、「より美しいバランスできれいに仕上げたい」と、直前で構成を変更。自分で計算しながら枡目を引いて下敷きを作り、完成度の高い作品を目指した。

「筆の使い方、文字の入れ方、バランス、何もかもがとても難しく、構成を変えたために時間もなくなったので集中して取り組みました。出品作を書き上げた時には『やった』という達成感を感じました。全国からレベルの高い人達が集まっている中で賞を頂くことができて、とてもうれしく思っています。交流会では全国の高校生とふれあえて勉強になりました。合作として、1人1つずつの言葉を書いた作品を張り合わせて大きなバルーンを作ったのもいい思い出です」と笑顔で話している。合作では「突破」の言葉を隷書で書いたという。

指導の石田教諭は「全国の舞台で本校から賞を受けるのは初めてです。当県が会場となる2021年の総文へ向けていい弾みになります」と話している。

写真=賞状を手に喜びの山本さん㊤と、特別賞の「臨趙之謙」