国内初の民間ロケット発射場建設計画が進む串本町の町文化センターで25日、県と同町が主催の「宇宙シンポジウムin串本」が開かれる。東大大学院工学系研究科教授の中須賀真一氏、世界初の人工流れ星を開発している民間宇宙企業、㈱ALE代表取締役社長の岡島礼奈氏らを迎え、宇宙開発利用の展望とロケット打ち上げが和歌山にもたらす効果を考える。

 シンポジウムの第1部は基調講演で、中須賀氏と岡島氏、スペースワン㈱代表取締役の太田信一郎氏の3人が講演。航空宇宙工学が専門の中須賀氏は2003年、世界初の1㌔㌘衛星の開発・打ち上げに成功し、さらに100㌔㌘以下の超小型衛星9機の打ち上げにも成功。世界の超小型衛星分野を開拓した第一人者で、内閣府宇宙政策委員会委員として日本の宇宙開発計画に携わっている。

 ALEの岡島氏は今年1月、JAXAのイプシロンロケット4号機で自社人工衛星(ALE―1)の打ち上げに成功。「科学を社会につなぎ、宇宙を文化圏にする」をミッションに掲げ、人工流れ星などのエンターテイメント事業を推進するとともに、従来は取得困難だった宇宙環境データを取得し、事業に活用している。

 太田氏は通商産業省(現経済産業省)入省後、航空機武器課長、機械情報産業局長、電源開発㈱副社長などを経て、2017年、スペースワン前身の新世代小型ロケット開発企画株式会社の代表取締役に就任。昨年7月からスペースワン代表取締役を務めている。

 第2部はパネルディスカッションで、県の柴田和也産業技術政策課長がモデレータ、中須賀氏、岡島氏、田嶋勝正串本町長、元JAXA副理事長で現スペースワン最高顧問の遠藤守氏の4人がパネリストとなり、「宇宙開発利用の将来の展望とロケットが和歌山にもたらすもの」をテーマに討論する。

 参加は無料。定員500人(先着順)。申し込みはファクス(073―432―0180)かメール(e0631001@pref.wakayama.lg.jp)で。企業・団体名、氏名、住所、電話番号を記入して送信すればよい。問い合わせは県産業技術政策課℡073―441―2355。